歯周病から身を守る:効果的なケアのポイントとは?
名古屋市瑞穂区の鈴木歯科クリニック、歯科医師の鈴木良典です。
歯周病は、歯とその周囲の組織である歯肉、歯槽骨、歯根膜などが炎症を起こす疾患です。
歯周病とは
わかりやすく簡単に言うと、「歯茎が下がって歯が抜けてしまう病気」です。
ただ、実際には歯茎は単純に下がっているだけでなく、歯茎を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまうことで、その上に乗っている歯茎が一緒に下がってしまうのです。
歯を支えているその骨が溶けてしまった結果、歯がグラグラして抜けてしまうのが「歯周病」という訳なのです。
歯周病の症状
- 歯がぐらつく
- 噛むと痛い
- 食べ物が噛みづらい
- 歯茎から血が出る
- 冷たいものを食べると歯がしみる
- 口臭を指摘された
- 朝起きた時の口の感覚が嫌な感じ
歯周病の診断方法
歯周病かどうかを調べるためには、いくつかの検査を組み合わせる必要があります。
- 臨床評価:口腔内を詳しく調べ、歯ぐきの状態や歯の動揺度、歯石の有無などを評価します。
- 歯周ポケットの測定:特殊な歯科用具(ポケットプローブ)を使用して、歯と歯ぐきの間のポケットの深さを測定します。深いポケットは歯周病の進行を示す可能性があります。
- レントゲン撮影:歯槽骨の状態を確認するために、X線撮影が行われることもあります。
- 位相差顕微鏡検査:歯周ポケット内の歯周病細菌をみることができます(自由診療)
歯周病を治す方法
- 歯ぐきのクリーニング:歯垢と歯石を歯ぐきから除去するために、歯科医師または歯科衛生士が専用の器具(スケーラー等)を使用してクリーニングを行います。これは通常、スケーリングやルートプレーニングと呼ばれます。
- 歯ぐきの手入れの指導:歯科医師は、適切な歯磨きやフロスの方法を指導し、歯ぐきの健康を保つための口腔衛生についてアドバイスします。
- 抗生物質や抗菌薬の使用:重度の歯周病の場合、抗生物質や抗菌薬の処方が行われることがあります。(自由診療)
- 歯周外科手術:進行した歯周病の場合、歯周外科手術が必要な場合があります。手術には歯ぐきの再形成や骨移植などが含まれます。
歯周病治療のための歯石取りは、簡単そうに見えますが、人によっては除去することが難しい場合があります。
歯科医師による浸潤麻酔(針の麻酔)が必要な場合もあります。なにより歯周病治療には、熟練した歯科医師や歯科衛生士による歯石除去が欠かせません。
歯周病治療をよく行っている歯科医院での歯周病治療・定期メインテナンスを受けることをお勧めします。
鈴木歯科クリニックでは、歯周病の認定医が在籍しております。
歯周病治療より大切なこと
我々鈴木歯科クリニックの歯科医師陣は、実は、歯周病は治すことよりも、治した後に良い状態を維持することの方が難しく、健康な歯茎を保つ上で重要な事柄であると考えております。
歯周病予防のためのメインテナンスを3ヶ月おきに行い、歯茎の周りの炎症が少ない状態を維持することをお勧めします。
歯周病の予防
歯周病の予防は非常に重要です。以下は歯周病の予防に役立つ方法の一部です。
- 適切な口腔衛生: 歯磨きと歯間ケアを日常的に行い、歯垢や歯石を除去します。
- 定期的な歯科検診: 歯科医の定期的な診察を受け、早期の歯周病の兆候をキャッチアップしましょう。
- 健康的な生活習慣: 喫煙を控え、バランスの取れた食事を摂り、身体にかかるストレスを軽減しましょう。
- 遺伝的なリスクの認識: 家族歴に基づいて、歯周病のリスクを認識し、ご家族皆様で取り組みましょう。
まとめ
歯周病は進行性の疾患であり、早期の診断と治療が重要です。定期的な歯科検診と良好な口腔衛生習慣の維持が、歯周病の予防や管理に役立ちます。詳しくは、ホームページ内「歯周病」をご覧ください。
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